【初心者向け】iDeCoはフリーランスの最強の味方|メリット・デメリットと始め方をやさしく解説

目次
はじめに ― 同じ不安を持っていたあなたへ
フリーランス・個人事業主の皆さん。
「収入が安定しないのに、iDeCoなんて本当に続けられるのかな…?」
「老後資金の準備って、今からやるべき?」
そう感じている方は多いと思います。
実は、独立してからずっとお金の不安を抱えてきた僕自身も、同じ悩みを持っていました。
だからこそ、2025年8月から iDeCoを実際にスタート し、学びと実践を積み重ねています。
この記事では、これから始めようと思っているあなたに向けて、iDeCoの仕組みやメリット・デメリットを、できるだけ分かりやすくまとめました。
iDeCoとは? ― フリーランスの「老後資金の柱」
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で作る年金制度。
フリーランスや個人事業主は会社員と違って企業年金がないため、老後の年金が少なくなりがちです。
そこで使えるのがiDeCo。掛金を積み立てて運用することで、次のような税制メリットが得られます。
- 掛金が 全額所得控除(節税効果大)
- 運用益が 非課税
- 受け取り時にも控除あり
つまり、フリーランス専用の「節税+年金強化」制度といえるのです。
メリット ― 節税効果はフリーランス最大の武器
- 節税効果が圧倒的に大きい
例:月2万円の掛金 → 年24万円控除 → 所得税+住民税で約5万円節税 - 運用益が非課税
本来20%課税される利益もゼロに。 - 強制的に積み立てられる
途中で引き出せない=未来の自分に確実に残せる。
デメリット ― 知っておくべき注意点
- 60歳まで原則引き出せない
→ 生活防衛資金を現金で確保してから始めるのが鉄則。 - 手数料がかかる
→ 金融機関によって差あり。SBI証券や楽天証券なら低コスト。 - 商品選びが必要
→ 「超低コストのインデックス」でOK(全世界株 or 先進国株)
新NISAとどう使い分ける?
- 新NISA:いつでも引き出せる“柔軟運用”(短中期の予備資金にも)
- iDeCo:60歳までロックの“節税&年金上乗せ”(長期の老後資金)
順番:①新NISAで家計の余力を作る → ②iDeCoで節税を最大化。
現金クッション→NISA→iDeCo の三段構えが現実的。
重要アップデート|「10年ルール」への変更(出口戦略の肝)
2026年1月1日以降の支払いから、iDeCo一時金と退職金(小規模企業共済の一時金を含む)の退職所得控除の調整ルールが「5年→10年」に延長されます。
60歳でiDeCo一時金を受け、10年未満で退職金(や共済一時金)を受けると、控除が満額使えず課税が増える可能性があります。
小規模企業共済の一時金も“退職所得”として調整対象。受取設計はiDeCo・共済・退職金の三者セットで考えるのが安全です。
回避・緩和のアイデア
- 10年以上あける:例)60歳 iDeCo → 70歳 共済(できる人向け)。
- 分割受取(雑所得)を併用:小規模企業共済は年金受取も可(課税区分が変わるので“重複”を外せる)。
- 受取順の見直し:どれを一時金・どれを年金にするかで納税が大きく変わる。ケース別に試算推奨。
※退職所得の1/2課税の優遇自体は維持。出口は「順番と間隔」で結果が激変します。
はじめ方(最短ロードマップ)
- 前提を整える
- 生活防衛資金(6〜12か月)を現金で確保
- 借金(高金利)は優先返済
- 金融機関を選ぶ(手数料&商品ラインナップ)
- 候補:SBI証券 / 楽天証券(低コスト・商品数が豊富)
- 掛金を決める
- 月5,000円〜。収入の波を考えつつ無理なく続く額に設定
- 繰り上げ・停止は可能(引き出しは不可)
- 商品を選ぶ(初級の鉄板)
- 全世界株インデックス(一本化でもOK)
- 価格変動が不安なら、債券インデックスを10〜30%ブレンド
- 出口(受け取り方)を“先に”設計
- 60歳以降の一時金/年金、iDeCo×小規模企業共済×退職金の受け取り順番と間隔をメモ
- 「10年ルール」前提で2〜3案作っておく(例:iDeCo一時金→共済は年金受取 など)
60歳FIREを目指す僕の実践メモ
僕は「60歳でFIRE」を目標に、株式+債券+REITを組み合わせたバランス型ポートフォリオで運用しています。
フリーランスは収入の波があるからこそ、
- 売らない
- 積立を止めない
- 現金比率を確保する
この3つを徹底することが長期的な安心につながります。
暴落も「想定内の通過儀礼」として受け止め、むしろ仕込みのチャンスだと考えるようにしています。
よくある質問(FAQ)
Q. いくらから始められる?
A. **月5,000円〜**可能。まずは少額で仕組みに慣れるのがおすすめ。
Q. 掛金は止められる?
A. 停止は可能。ただし引き出しは60歳以降。
Q. どの商品を選べばいい?
A. 初心者は全世界株インデックスが無難。慣れてきたら先進国株や債券をミックス。
Q. 雑所得(年金受取)は税金が高い?
A. 原則、退職所得(一時金)より税負担は重くなりやすい。
ただし「10年ルール」で控除が削られるなら、一部を年金受取にして総合課税へ逃す戦略も有効(要試算)。
まとめ ― iDeCoは「続ける仕組み」
- iDeCoはフリーランスの老後不安を和らげる最強の制度
- 節税しながら資産を育てられる
- デメリットは流動性の低さだが、むしろ未来の自分を守る保険
- 新NISA×iDeCoの“柔軟×節税”の両輪でいこう
- 10年ルール時代は出口設計が勝負(順番と間隔の設計が手取りを左右)
僕もまだ走り出したばかりですが、同じ不安を持つ“ちょっと先の仲間”として一緒に歩んでいきたいと思います。
執筆者
レオン兄さん
個人事業主・フリーランス歴12年。現在の総資産は2,000万円、新NISA・iDeCo・小規模企業共済などを活用しながら、実体験ベースで資産形成を継続中。ホームページ制作やマーケティング支援をメインに活動中。ココナラ累計売上は1,400万円を突破。
私と同じ、個人事業主・フリーランスの方に向けて、お金を稼ぐ・守る・増やす、そして、生き残るために、私が学び体験したお金の知識や情報を発信しています。