【保存版】フリーランスの確定申告完全マニュアル|初心者が失敗しない青色申告のやり方を徹底解説

目次
はじめに ― 「確定申告」は、フリーランスにとって年に一度の“決算”
フリーランスや個人事業主にとって、確定申告は1年の集大成です。
収入・経費・税金を整理して「自分のビジネスを数字で振り返る」大切な作業。
でも実際は、
「青色申告って何?」
「税理士に頼まないと無理?」
「申告したけど、税金の振り込みっていつ?」
そんな疑問を持つ人が多いのが現実です。
僕自身、2012年から12年間、税理士を使わず一人で確定申告を継続しています。
使用ソフトは「弥生の青色申告」。最初は手探りでしたが、毎年やるうちに“型”ができてきました。
この記事では、
- 青色申告の仕組み
- 税理士に頼むメリット・デメリット
- 弥生会計を使った申告の流れ
- そして多くの人が見落とす「所得税の支払い期限」
までを、初心者にもわかりやすくまとめました。
第1章|確定申告とは? ― フリーランス・個人事業主の義務
確定申告とは、1年間(1月1日〜12月31日)の所得(=売上−経費)を計算し、税金を確定させる手続きです。
サラリーマンは会社が年末調整をしてくれますが、
フリーランス・個人事業主はすべて自分でやらなければなりません。
確定申告が必要な人
- フリーランス・個人事業主として事業所得がある人
- 年間20万円以上の副業収入がある会社員
- 不動産収入や原稿料などがある人
第2章|青色申告と白色申告の違いを正しく理解しよう
青色申告は、正しく帳簿をつけることで税金が安くなる制度です。
白色申告よりも手間はかかりますが、控除額や節税効果が圧倒的に高いのが特徴。
| 申告区分 | 帳簿の方法 | 控除額 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 白色申告 | 簡易帳簿 | 0円 | 誰でもできるが節税効果なし |
| 青色申告(簡易簿記) | 単式簿記 | 10万円控除 | 小規模事業者向け |
| 青色申告(複式簿記+e-Tax) | 複式簿記 | 65万円控除 | 節税効果が最大 |
青色申告を選ぶと、
- 赤字を3年間繰り越せる
- 家族への給与を経費にできる
- 10万円以上の備品も減価償却できる
といった大きなメリットがあります。
第3章|税理士に頼む?自分でやる? ― 両者のメリット・デメリット
税理士に依頼する場合
メリット
- 書類作成や税務署対応をすべて任せられる
- 節税アドバイスをもらえる
- 複雑な取引(法人・高収入・複数事業)でも安心
デメリット
- 顧問料が高い(月1〜3万円+申告報酬5〜10万円)
- 毎月の資料提出やコミュニケーションが発生
- 小規模フリーランスにはコスパが悪い
自分で行う場合(僕のスタイル)
メリット
- 費用ゼロ(弥生のソフト代だけ)
- 自分の数字を把握できる(経営感覚が育つ)
- すぐに節税判断ができる
デメリット
- 初年度は時間がかかる
- 会計知識が少し必要
- ミスをすると修正申告が必要になる
僕は、自分でやることで“お金の流れを数字で掴める”ようになりました。
これは経営者として最も大きなメリットだと思います。
第4章|弥生の青色申告で行う確定申告の流れ
ここでは、僕が実際に12年間行ってきた手順を紹介します。
- 取引を入力(売上・経費・仕訳)
→ 銀行連携・レシート取り込み機能で自動化可能 - 帳簿を確認(損益計算書・貸借対照表を作成)
→ ソフトが自動で複式簿記処理 - e-Taxで提出
→ マイナンバーカードをスマホで読み取り送信 - 控えを保存(電子データで5年間)
この流れを覚えれば、毎年の確定申告が半日で完了します。
💡 参考:やよいの青色申告オンラインは初年度無料。
クラウド保存・e-Tax対応・自動仕訳付きで初心者にも最適です。
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第5章|確定申告後に忘れてはいけない「税金の支払い」
多くの人が勘違いしていますが、
確定申告を提出しただけでは、税金は支払い完了になりません。
申告書の「納付額」欄に書かれた所得税を、3月15日までに納付する必要があります。
所得税の支払い方法(僕の実体験ベース)
僕自身、これまで12年間の確定申告でさまざまな支払方法を試してきました。
その中で、現在は マイナポータルと連携したe-Taxを利用し、楽天銀行のインターネットバンキングで納税 しています。
この方法は非常にスムーズで、
申告後すぐにネット上で支払いまで完了できるため、窓口に行く手間が一切ありません。
| 支払い方法 | 内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ダイレクト納付(e-Tax) | e-Taxで申告と同時に自動引き落とし | 手数料なし・操作が簡単 | 口座登録が必要 |
| インターネットバンキング納付(僕の方法) | e-Tax連携 → 銀行サイトで決済 | 24時間対応・楽天銀行など主要行対応 | 対応銀行に限られる |
| クレジットカード納付 | 税金支払い専用サイトでカード払い | ポイント還元あり | 手数料が発生 |
| 金融機関や税務署窓口納付 | 納付書で現金払い | 直接確認できて安心 | 平日窓口のみ利用可 |
マイナポータル経由の注意点
マイナポータル単体では「銀行振込」を直接利用できません。
僕も最初に迷ったのですが、マイナポータル → e-Tax連携を行うことで、
- ダイレクト納付
- インターネットバンキング納付(楽天銀行など)
を選択できるようになります。
楽天銀行の場合はログイン後すぐに「国税納付」画面が開くため、
数クリックで決済が完了します。
この流れを一度覚えてしまえば、翌年以降もほんの数分で納付が終わります。
第6章|確定申告を効率化するためのポイント
- 領収書は月ごとにまとめて保管
- クレカ・銀行口座は事業用とプライベートを分ける
- 経費登録は週1回ペースで行う
- e-Tax送信後にPDF控えを保存しておく
この4つを実践するだけで、確定申告のストレスは激減します。
第7章|まとめ ― 自分でやる確定申告が、最高の「経営トレーニング」
税理士に丸投げすれば楽ですが、
数字を自分で見て、税金を理解して、1円単位で管理することで、
お金の感覚が確実に鍛えられます。
僕は12年間、弥生会計で一人確定申告を続けてきました。
最初は不安もありましたが、今では決算が楽しみなイベントになっています。
これから始める人へ。
青色申告は少し難しそうに見えて、実は仕組みを理解すれば誰でもできます。
弥生やマネーフォワードなどの会計ソフトを使い、
65万円控除を取りながら、自分で数字をコントロールしていきましょう。
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執筆者
レオン兄さん
個人事業主・フリーランス歴12年。現在の総資産は2,000万円、新NISA・iDeCo・小規模企業共済などを活用しながら、実体験ベースで資産形成を継続中。ホームページ制作やマーケティング支援をメインに活動中。ココナラ累計売上は1,400万円を突破。
私と同じ、個人事業主・フリーランスの方に向けて、お金を稼ぐ・守る・増やす、そして、生き残るために、私が学び体験したお金の知識や情報を発信しています。